GCGEXPOにいってきた話


GCGEXPOとは

GCGEXPOとはGCG(Game Creaters Guild inc.)が主催するインディーゲーム展示会である。

学生から大人まで幅広い年齢層のクリエイターが集っており展示されている作品も様々で、今年は700人もの参加者を記録したようだ。

GCGEXPOに展示できる学生の作品はGCG甲子園というインディーゲームコンテストに出場した作品のみであるが、その大会はゲーム本体だけでなく、企画書や2Dイラストなども出すことができる。

まあそれでもEXPOに出展される作品のほとんどはゲーム本体だ。

また、大人のゲームクリエイターの方の作品も触ることができて、私はJunkHunkなどの作品を遊ばせてもらった。

気になった作品達

この大会は室内に設定された個々のブースに機材などを設営して展示する方式になっている。

そんな学生、大人がまじりあう展示作品のなかでも印象に残った作品についてまとめてみようと思う。

レッツパーリィ

このゲームはアクションゲームによくある「パリィ」に重点をおいたゲームであり、ステージギミックや敵の攻撃までも利用してパリィで相手の攻撃をかいくぐりながら、パリィの反撃で倒し、各ステージ最後に出現する敵をすべて倒すことでクリアとなるゲームだ。

スタイリッシュなUIやエフェクト、コントローラの振動などにより、パリィによって生じる爽快感を最大限高めたゲームとなっている。

スマホへの対応は今のところないようだが、個人的にはぜひ作ってほしい。

https://gameparade.creators-guild.com/works/1135

JackALoop

LOLによく似た操作感を持つこのゲームは左手で移動、右手で攻撃を担当するいたってシンプルな操作のゲームだ。

しかしLOLに似ているといってもこのゲームはプラスアルファがすごい。

過去の自分が協力してくれる。

何を言っているのかわからないと思う。しかし言葉にすると自然とそうなってしまう。

基本的には陣取りゲームだが、1ラウンド前の自分の操作を記憶して、過去の自分が味方となり陣を撮ってくれたり、プレイヤーをキルしてくれるのだ。

これによりゲームに深い戦略性がうまれ、奥深いゲームと仕上がっている。

https://gameparade.creators-guild.com/works/151

Death of the guitar

最優秀賞作品である。

なんといっても爽快感がすごい。

少なく統一された色にネオンピンクの血しぶきのアクセント、リンク感を高めてくれる画面及ぶコントローラーの振動、歪むギターの効果音。すべてがかっこいい。

難易度としては(少なくとも筆者にとって)高かったがそれでもストレスなくプレイできる素晴らしいゲームだ。

効果音は全て実際のエレキギターで構成されていて、スキルはエフェクターで表現されている。ストーリーも存在していてセリフのテキストが揺れるなど、様々な工夫がほどこされている。

安定感も非常によく、もうリリースされているのだと思ってきいてみたら、なんとさらに一年間も作るそうだ。

筆者はすでにsteamのウォッチリストに追加した。貴様ら、買え。あと作者の方々におかれましては投げ銭をさせていただけると幸いです。

https://store.steampowered.com/app/2474220/Death_the_Guitar/

https://gameparade.creators-guild.com/works/841

学生がこの大会に出場するメリット

たっっっっっくさんある。

まず一つはチーム開発体験。

チーム開発は普通の学校ではまずやらせてもらえない非常に貴重な体験である。SEGAの方とお話しさせていただいた時におっしゃっていたのは「個人ゲーム開発者より、チーム開発者の方が欲しい」といったことだった。

なるほど。確かにその通りだ。SEGAは100人規模のチームで開発することもあるそうで、そのためチームマネジメントがとりわけ重要になってくる。1人ではできないことがチームでできるわけだ。そんな重要な体験が可能で尚且つ評価もしてくれるのはかなり大きいだろう。

次にゲーム開発~販売までのプロセスを一通り体験出来るという点。

先程チーム開発が重要だと言ったが、とは言っても私はエンジニアは関わる分野を一通り体験して見るべきだと思っている。開発でもやることが沢山あるが、ゲームというのは何も開発だけではない。広報や営業など開発以外の仕事もあるのだ。それらの仕事を学ぶことで営業などの都合が色々わかってくるようになり、円滑に

業務ができるようになるだろう。

宣伝用のポスターを作り売り方を考え実際に目の前で反応を貰う。そんな体験をこの大会は提供してくれる。

実際にゲーム系の企業の皆様とお話させて頂けるという点も見逃せない。

GCGEXPOでは様々な企業の方をお招きして実際にその会社についてお話を聞けたり質問をしたりできるブースが用意されている。

そこには先程紹介させて頂いたSEGAさんや、乃木坂などのアイドル系のソシャゲを出している10Antz incさんのブースもあった。

業界で実際に働いている人のお話というのはとても貴重だ。学校ではよく分からんジジババしか来ないしゲーム業界の人なんてほぼ来ないだろうが、この大会では沢山の企業の皆様から情報を得られるのだ。

まとめ

以上のようにとても良い大会なのはわかっていただけたと思う。

しかし私の個人的な感触ではまだ運営体制ががっちりしておらず、いくつかミスがあった点が気になる。

サイトのuxもわかりやすいとはいえず、どこを見れば分からない状態だ。

ただ、国内ではあまりないゲームクリエイターコンテストで、しかもサポートも充実している大会なのでゲームクリエイターになりたい人はぜひ出場してみてはいかがだろうか。

ついでに

私達のチーム「某GameFactory」が開発しているprojec- kakugeの紹介をさせてもらいたい

project-kakugeとは「書く」操作に重点を置いたアクションゲームだ

切り上げも切り下げも「書く」

魔法も「書く」ことで発動する。

まだシステムのモックアップな上に近々GodotEngineに移行する予定なのでまだまだ開発初期段階だがぜひモックだけでも遊んでほしい。

https://bowgamefactory.itch.io/project-kakuge

Files

[Latest]v005-mock-basicEdition.zip 36 MB
Dec 15, 2023

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